40代フルタイム勤務ママ 名もない日々

どこにでもいそうなワーキングマザー兼受験生の母。の、ありふれた日々。

上の子の大学受験行脚⑥

大学受験行脚という名の東京散歩日記も、今年の分は今回がラストです。


友との早めのランチを終え

時刻はまだお昼過ぎ。

上の子のお迎えまで4時間ほどあります。


そこで向かったのが


国立近代美術館


前回の佐藤可士和展も良かったのですが

デザインではなく絵画などの作品を見たくなりました


やっていたのは

「眠り展」

いつでもどこででも寝られる私にピッタリです



まるで写真かと見紛うほどの完成度


なかでも

一番好きだったのはこちらの作品

タイトルは忘れてしまいました💦


床に置かれているのは

左右が閉じられた鉄やアルミの筒が各30本で

中にはそれぞれ土、水、空気が入っています


壁の黒い絵画のようなものたちは

モルタルに閉じ込められた

様々な野菜の種


この作品はチェルノブイリ原発事故直後のもの


私は

まるで「ノアの方舟」の現代版だな

と感じました



他に印象的だったのがこちら



ある芸術家の作品なのですが

彼が友人に送り続けた絵葉書で

文面はいつも


『○時○分に起きた』


ただそれだけしかありません


自分以外の誰かにその日の起床時間を知らせることで

生を実感していたのでしょうか


なんとも面白い作品でした



眠りというテーマに合っているなと感じた作品


眠り展を見終えると

その半券を提示することで

近代美術館の所蔵品の展示も無料で見られました


これがまた素晴らしかったです✨





理屈をこねられるような知識は全然ありませんが

こんな「いかにも」な芸術作品も好きです



所蔵品展で面白かったのはこちら







これ……何だか分かりますか?


こちらは「方丈記」を抽象画で表した作品だそうです


正直に言えば

説明書きを読まないと

私にはよく分かりませんでした(苦笑)


でも

目のつけどころが面白いな、と



所蔵品展はとにかく展示数が多くて

娘のお迎えギリギリまでいても

最後は急ぎ足で回らないとならないほどでした



国立近代美術館を出ると

お堀の向こうには

毎日新聞の東京本社


かつて学生運動が盛んだった頃

ここでも攻防戦があったと

聞いたことがあったような……


学生運動の是非は分かりませんが

当時は学生たちが

多分今の私よりもずっと

国のことを良くしたいと考えていたのだろうな

と思いました


その考えややり方が合っているかどうかは別にして

自分の為ではなく

自分の周りの為に命懸けで動いた

そのことだけは

評価されてもいいのではないかな、と


そんなことをぼんやりと考えながら

電車に乗りました


娘と合流し、帰路の途中で早めの夕ごはん。

新宿にあるうどん屋さん「慎」にて


娘は釜たまうどんのバターのせ


私は天ざるうどん


とっても美味しいうどんでした✨


かなりの人気店なので

普段なら行列でとても入れないのですが

コロナ禍で20時閉店だった為か

待たずに入れました


帰りの車内で娘がポツリと

「今日のテスト、難しかった……みんな私より頭が良さそうに見えたし……出来ない自分が悔しい」


普段あまり弱音を吐かないタイプなので

これは相当手応えがなかったのかな、と


自信なさそうにうつ向くその姿に

いよいよとなったら浪人を視野に入れてもいいか

と腹を括ったのでした



上の子が「なりたい自分」になるためのチャンスを掴む為には

第一志望か第二志望の大学に行かないと

その先の道がかなり険しくなることは分かっていました


それでも受験前は「ウチは浪人は無理だよ💦」だなんて発破をかけていたのと

本人も浪人をする気が全くなかったので

滑り止めをしっかりと

それはもうしっかりと(笑)

受けておいたのです


ですが……


悔いが残るのなら、終われないよね



1年だけのモラトリアム期間として浪人の道を選択


泣いても笑っても

今回より結果が良くなくても

次で進路を決めることにして


とにかく悔いだけは残さないように

やれることは全部やるつもりで

予備校生になりました


本人は浪人になったことを前向きに捉えていて

「私は今、勉強以外する資格のない無職だから(笑)」

だなんて言っています




まだ4月

上の子の予備校生活はこれからが本番です